03-4500-2225
営業時間:10:00~19:00(平日)
03-4500-2225
営業時間:10:00~19:00(平日)

相次ぐ摘発報道で、日本でもオンラインカジノにはまってしまう人が増えていることが知られてきましたが、「無料でベットできるキャンペーン」「初回限定ボーナス」といったお得に見えるその仕掛けが、実は賭けの金額を増やし、精神的なダメージをも大きくしていることが、最新の研究で明らかになりました。
オーストラリアのセントラル・クイーンズランド大学とイギリスのブリストル大学の共同研究により、227人のギャンブル利用者(主に男性、平均年齢45歳の競馬・スポーツベットプレイヤー)を対象に、2週間にわたるランダム化比較試験が行われました。
参加者を「フリーベット付与のDMを受け取るグループ」と「受け取らないグループ」に分けて比較したところ、受け取らなかった人たちは
という変化を示したそうです。
DMを受け取らない、というシンプルな設定だけでこの結果。ということは逆に言えば、DMを受け取る設定にしているだけでベット額は増大してしまうということです。
研究チームは「ギャンブルマーケティングへの接触と、実際の賭けの増加との因果関係を実世界の環境で初めて示した研究だ」とコメントしています。これまでも「広告が悪影響を与えるのでは?」という議論はありましたが、因果関係を科学的に証明した研究は今回が初めてとのことです。
関連記事

フリーベットやボーナスオファーは、一見すると「損をしないで済むお得なお試し」のように見えます。しかし、そこには心理的な罠が巧みに仕込まれています。
まず、無料のオファーを受け取ることで「もう少し続けてみよう」という気持ちが生まれやすくなります。これは行動経済学でいう「返報性の原理」に近い心理で、「もらったんだから」という感覚が行動を後押しします。試食コーナーでつい購入してしまうのは、試してみておいしかったからという理由以外にも、無料で食べさせてもらったから買わないと悪い気がしてしまうという心理も含まれているのです。
さらに、メールやプッシュ通知で定期的にオファーが届くことで接触機会が増え、ベット行為が「日常」に侵食されていきます。特にスマートフォンの通知は、いつでもどこでも衝動を刺激できるため、ただでさえ気軽にベットできてしまうオンラインカジノでの意思決定に大きな影響を与えることが研究でも指摘されています。
こうした研究結果を受け、オーストラリアとイギリスでは、ギャンブル広告への規制を強化する議論が進んでいるとのこと。特にオーストラリアでは、ダイレクトマーケティングの禁止や、利用者が簡単にオプトアウトできる仕組みの義務化が検討されています。
日本ではまだオンラインカジノの規制にようやく踏み出したばかりでまだまだ課題が多く効果も薄い報告がある中、こうした国際的な動向を知っておくことは重要でしょう。
関連記事

通知をオフにするだけで行動が変わる、意志の力に頼らなくても、情報の入り口を閉じることで、衝動的な行動を減らせる可能性があります。
オンライカジノは日本では違法なのでそもそもやってはいけませんが、ネットショッピングでつい出費が増えてしまっている人なんかも、DM配信の設定を見直してみるのもよいかもしれません。お得に見える情報ほど、いったん立ち止まって考える習慣が大切ですね。
参考元
University of Bristol – Bombardinggamblers with offers greatly increases betting and gambling harm
iGamingToday – Free Bet Offers Linked to Higher Gambling Harm
あわせて読みたい
オンラインカジノ広告・誘導禁止の法施行も罰則なし?|実効力はあるのか?影響と今後の課題
削除要請447件でも止められないオンラインカジノ問題 「海外サイトなら大丈夫」は完全な誤解
「カジノ風アプリ訴訟」Apple・Google・Metaが訴えられた|何が問題?大手テック企業が受けた訴訟の争点とは