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Polymarket(ポリマーケット)って聞いたことあるでしょうか。
日本での認知度はまだまだ低いとですが、海外ではすでに巨大市場に成長している「賭博のような投資のような、なんとも言えない新しい仕組み」の取引場です。2024年のアメリカ大統領選挙で「世論調査より先にトランプ優勢を予測した」として世界的に注目されたプラットフォーム。今回は、Polymarketとはいったい何なのか、をわかりやすく解説します。
本記事は「Polymarketとは何か」を中立の立場で解説した記事であり、Polymarketおよびその他いかなる商品・サービスの利用も推奨するものではありません。日本からPolymarketを利用するのは法に抵触する可能性が極めて高いと考えられます。
This article is intended to provide a neutral explanation of what Polymarket is, and does not recommend the use of Polymarket or any other products or services. Please be aware that using Polymarket from Japan is considered highly likely to violate the law, and therefore it should be avoided.
*This article is for informational purposes only. It is not sponsored, and the author has no affiliation with Polymarket or any related services.
*本記事は、2026年4月時点の情報です。Polymarketをめぐる事情は変化が極めてが早いため、あわせて最新情報もお調べいただくことを強くお勧めします。
Polymarket(ポリマーケット)は、2020年にアメリカで生まれた分散型予測市場プラットフォームで、要はさまざまな事象において「これからどうなるか」に対してお金を賭け合う場所です。
たとえば、ある候補者が選挙に勝つかどうかを示す「Yes」の価格が0.65ドルのときは、市場全体が「65%の確率で勝つだろう」と予測していることを意味します。
参加者が市場に参加するとき、1ドルを預け入れると、「Yes」シェアと「No」シェアがそれぞれ1枚ずつ自動で発行されます。出来事の結果が決まったら、正解した側のシェアは1ドルになり、外れた側は0ドルになる、という非常にシンプルな仕組みです。

Polymarket(ポリマーケット)は政治経済からお天気まで、それはもう多種多様な事象を取引の対象にしています。
それだけ聞くと「なるほど、スポーツベッティングの社会版?」といった趣ですが、従来のギャンブルやスポーツベッティングと大きく異なる点が三つあります。
まず、取引が仮想通貨で行われる点。取引にはUSDC(米ドルに連動したステーブルコイン)を使います。ブロックチェーン上のスマートコントラクトにより高速取引と透明性、低い取引手数料を実現しています。
次に、そのおかげで胴元(ハウス)の介在なく取引できるという点。ユーザー同士が直接取引を行う仕組みのため、ブックメーカーによる恣意的なオッズ付けなどもなく、取引に伴う手数料も低額で済むのが特徴です。
そして、結果確定前でも自分のポジション(シェア)を売ることができるという点です。
通常スポーツベットなどのギャンブルでは、勝敗結果が出て初めて利益または損失が確定しますが、Polymarketでは結果が出る前に利確や損切りができるのです。
先ほどのケースで例えると、「ある候補者が選挙に勝つ」Yesシェアを0.65ドルで購入し、その後、Yesシェアの価格が0.80ドルに上昇(=当選すると予想する人がさらに増加)した場合、選挙結果を待たずにその時点で売れば0.15ドルの利益になります。

逆に、状況が不利になったと判断したら、損失を最小限に抑えるために早めに売ることもできるのです。ここがPolymarket(ポリマーケット)が従来のギャンブルやベッティングと大きく異なる点で、この点はむしろ株式投資などの金融商品取引に近い感覚です。
さて、ここまで聞いて
いったいどんな理屈でそれが合法なんだ?!
と思われた方も多いでしょう。射倖的で投機的な側面を持つPolymarket(ポリマーケット)は、アメリカ・ニューヨークの一人の若者から世に送り出されて以来、実にさまざまな物議を醸してきました。
Polymarket(ポリマーケット)は2020年、創業者シェイン・コプラン氏によってアメリカで設立されました。創業時のコプラン氏は、なんと22歳。
Polymarketの最大の特徴は集合知*による予測力。創業直後の2020年アメリカ大統領選挙で、選挙数週間前の時点でバイデンの勝利を予測し、初期の注目を集めます。
<集合知-Collective Intelligenceとは>
多くの人の知識・経験・判断を集約することで、個人単独よりも優れた意思決定や答えを導くというプロセスを指します。たとえばバケツ一杯の豆の数を当てるとか、巨大な鏡餅の重さを当てるなどのイベントで、仮に個々の回答は正解からかけ離れていてもその平均は正解に近くなる、といったことがあります。ちなみに「クイズミリオネア」でもっとも正答率が高いライフラインは「オーディエンス」だそうです。
しかし2022年1月、大きな壁が訪れます。米商品先物取引委員会(CFTC)から「無登録でデリバティブ取引を提供している」として140万ドルの罰金を科され、米国ユーザーへのサービス停止を命じられました。Polymarketはこれを受け入れ、IPアドレスに基づいて米国ユーザーをブロックする措置を実施。
この時点でいったん、アメリカ人にとってPolymarketの利用はは違法行為、という扱いになりました。
Polymarketは、2024年のアメリカ大統領選挙で再び大きな注目を集めることになります。
各メディアの世論調査がハリスとトランプの大接戦を報じる中、Polymarketは世論よりいち早くトランプ優勢を示し、最終的にその予測が正確だったことで大きな話題になりました。2024年選挙では、Polymarketの価格変動が世論調査のトレンドを最大14日先行していたことも研究によって示されています。
しかし、この成功が再び当局の目に止まり、2024年11月FBI(連邦捜査局)がコプランCEOの自宅を早朝に家宅捜索し、携帯電話や電子機器を押収。2022年の和解後も、VPN等を通じた米国ユーザーへのサービスが続いていた疑いが理由とされました。コプランCEOは「バイデン政権による政治的報復だ」と強く反発し、テック業界から多くの支持を集めました。
2025年に入り、新政権の発足とともに規制環境が大きく変わります。CFTCと司法省(DOJ)は調査を終了。Polymarketは、CFTCの認可を受けた取引所QCEXを約1億1200万ドル(約160億円)で買収し、正式なライセンスを取得。8月にはトランプ米大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏がアドバイザーに就任し、12月、ついに米国ユーザーへの正式なサービス再開を果たしました。
創設以来波瀾万丈な経緯をたどったPolymarket、本国アメリカででは昨年劇的な合法化が進んだ一方で、世界各国の対応はやはり冷ややかなものとなっています。
フランスでは、国家賭博局(ANJ)が2024年にPolymarket(ポリマーケット)を調査。「無許可のオンラインギャンブルに該当する」と断定し、「投資という言葉で包んでいるが、実際には依存症を助長させる」と強く警告しました。2025年末、Polymarketはフランス居住者へのアクセスをブロックすることで合意しています。
イギリスでは、賭博委員会(UKGC)が予測市場を既存の賭博取引所と同じ枠組みで規制すべきという立場をとっています。ライセンスを持たないPolymarketは英国からのアクセスを自主的に制限しています。
シンガポールでは2025年1月に「不法なギャンブル提供者」として国内アクセスを遮断しています。
スイスでは2024年11月に違法なギャンブルとしてブロック対象になっています。
ポルトガルでは2026年3月、政治的出来事への賭けを厳格に禁止する全国的な禁止令が出されました。
気になるのはここですね。
結論から言うと、上に挙げた各国のような対応を名指しで行っている様子はなく、対応が遅れているのが実情というところですが、それでも現時点で日本から実際に取引を行うことは、かなり違法寄りな行為と判断せざるを得ません。
Polymarketのように、結果が「偶然の勝敗」に左右される出来事(選挙、経済指標、自然災害など)に対して金銭的な利益を賭ける行為は、賭博罪に当たる可能性が極めて高いと法律専門家は指摘しています。
「分散型で胴元がいないから大丈夫では?」という声もありますが、日本の法解釈では、管理者の有無に関わらず、当事者間で財産の得喪があれば賭博罪が成立しうるとされており、この主張が通じるとは限りません。
もう一つの問題が金融商品取引法です。Polymarketの取引はデリバティブ取引に類似しており、日本居住者を対象に無登録でこのようなサービスを提供することは、運営者側に違法となります。利用者側に直ちに刑事罰が課されるかは別の問題ですが、無登録業者を使った場合はトラブル発生時に法的な保護を受けられないというリスクがあります。
ジオブロッキングをVPNで回避して使うのは、プラットフォームの利用規約違反であるうえ、「意図的に日本国内の法規制を回避しようとした」という証拠とみなされる恐れがあります。
Polymarketのような予測市場プラットフォームはほかにもKalshi、PredictItなどいろいろ存在しますが、やはり法整備が追いつかない分野ゆえの問題が多々発生しています。
15日の報道によると、Kalshiは違法なスポーツブックを運営したとしてオハイオ州から500万ドルの罰金を科されたそうです。Kalshiはは連邦レベルでは商品先物取引委員会(CFTC)の規制下にありますが、オハイオ州はKalshiの予測市場でスポーツベットができることが不法なゲーミングであり、行うのであればスポーツベッティング運営のライセンスを取得する必要があるとしと主張しています。
現時点では、CFTCは認可された予測市場に対しスポーツの結果に連動したシェアの提供を認めています。しかし州のカジノ管理委員会事務局長は、「Kalshiがギャンブルには関与していないと主張する一方で、宣伝資料では、スポーツイベント契約の提供を日常的にスポーツベッティングと表現し、大手スポーツブックが提供する賭けと比較するなど実態はギャンブルと同等である」と指摘しています。
オハイオ以外の地域でも、多くが「こうした業者が州のゲーミング法を侵害している」として、予測市場やCFTCを提訴しています。ただ、ワシントンD.C.やアリゾナ州、ニュージャージー州など「ギャンブルの定義に該当しない」とした判決を獲得している法域もあり、Kalshiはオハイオの判決に不服を訴えています。

軍の機密情報を不正に用い、米予測市場「ポリマーケット」で賭博をしていた2人がイスラエル当局により起訴された、との報道がありました。本件について当局は「重大な安全保障上の犯罪の疑い」と公表しています。
Polymarketは、現時点でいわゆるインサイダーの参加を(自国の法律を守る限りは)制限していません。
内部情報を持つ人間は市場参戦により大きな利益を得ることが可能で、さらには権力者であれば私欲のために結果を変えたりすることもできてしまいます。
新しいサービスはの是非は、法整備や規制がが追いつかないゆえ、常に「後手の議論」になってしまいます。当然、その穴を突いて一儲けしようという筋もでてくるでしょう。
こうした状況を「グレーすなわち黒ではない」と判断し、迂闊な行動に走るのは危険です。とくに日本からの利用については現時点では高い法的リスクがありますので、「面白そう、使ってみたい」という気持ちはひとまず抑えたほうがよいでしょう。
参考元:
MetaMask: What is Polymarket? A guide to decentralized prediction markets
Polymarket: Polymarket 101(公式ドキュメント)
Wikipedia: Polymarket
Al Jazeera: FBI raids home of Polymarket CEO
arXiv: The Anatomy of Polymarket: Evidence from the 2024 Presidential Election
MDPI: Beyond the Polls: Quantifying Early Signals in Decentralized Prediction Markets
MLQ.ai: Polymarket Cleared for US Relaunch After CFTC Ruling
sigma.world: French regulator: prediction markets fuel an ‘illusion of competence’
iGaming Business: Can prediction markets crack Europe’s regulatory block?
Gambling Commission: Prediction markets – here’s what you need to know
Datawallet: Polymarket Supported and Restricted Countries (2026)
Crypto News: Is Polymarket Legal in the U.S. and Europe? April 2026 Guide
GVA Professional Group: 【弁護士解説】NFT(Non-Fungible Token)と賭博罪
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