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水原一平事件がドラマ化?!映画・ドラマと「ギャンブル依存症」というテーマ 過去作品を一挙紹介

元メジャーリーガー・大谷翔平選手の通訳として知られていた水原一平氏の事件が、アメリカでドラマ化されるというニュースが報じらています。

そこで、テーマとなった水原一平事件の背景をもとに、これまでギャンブル依存症をテーマ、あるいは重要なモチーフとして描いてきた代表的な映画やドラマを振り返ってみたいと思います。

目次

水原一平事件とドラマ化報道

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MLBのスーパスター・大谷翔平の元専属通訳であった水原一平氏は、大谷翔平の口座から約1,700万ドル(約26億円)を不正送金し、ギャンブル債務返済にあてたとして有罪判決を受けています。

世界に激震が走ったこの事件が、米国のケーブル局/配信ネットワーク「Starz」でドラマシリーズとして制作されるとのこと。配信時期や正式なキャストなどの詳細は未発表ですが、監督・制作には「ワイルド・スピード」シリーズなどで知られるジャスティン・リン(Justin Lin)がに関与予定と複数メディアが報じています。ストーリーは、大リーグ・エンゼルス/ドジャースのスター選手・大谷翔平との関係や、水原自身の賭博依存・不正送金事件を中心に展開される見込みです。

実は、ギャンブル依存症はこれまでも映画やドラマの世界で繰り返し描かれてきた題材。勝敗のスリルや華やかなカジノの裏側で、人がどのように依存に陥り、人生を崩していくのか。その過程は、国や時代を超えて多くの制作者に取り上げられてきました。

ギャンブル依存症をテーマにした映画・ドラマ

以下に、ギャンブル依存症をテーマにした作品や、あるいは間接的に取り入れ描いている作品をいくつかご紹介します。

ギャンブル依存症を真正面から描いた映画作品

オウニング・マホーニー(Owning Mahowny)

実在の銀行員による横領事件をベースにした作品で、ギャンブル依存症を描いた映画の中でも特に評価が高い一本。

主人公は温厚で真面目な人物ですが、内面では強い衝動性と依存を抱えており、顧客の資金にまで手を出してしまいます。派手な演出はほとんどなく、淡々と破滅へ向かう姿が描かれる点が非常にリアルで、ギャンブル依存症が「意思の弱さ」ではなく、病的な行動であることを強く印象づけます。

ワイルド・ギャンブル(Mississippi Grind)

負け続けるギャンブラー2人が旅をしながら勝利を目指すロードムービーです。

本作では、大勝ちや劇的な逆転よりも、「次こそはうまくいく」という期待にすがり続ける心理が丁寧に描かれています。ギャンブル依存症の特徴である希望と錯覚の繰り返しが、静かなトーンで表現されており、派手さはないものの余韻の残る作品です。

アンカット・ダイヤモンド(Uncut Gems)

宝石商がスポーツベットにのめり込み破滅していくという、現代的なギャンブル依存を象徴する作品です。

勝っても借金が減らず、常に極限状態に身を置く主人公。成功しても安堵が訪れないという、依存症特有の悪循環が強烈に描かれています。スピード感のある演出が、主人公の焦燥感や中毒的な思考を体感的に伝えてくる点が印象的です。

ギャンブル依存を間接的に描いた名作たち

ポーカーテーブルとプレイヤーたち

ラウンダーズ(Rounders)

マット・デイモンがポーカープレイヤーを演じた有名な作品です。

主人公は比較的自制の効いたプレイヤーですが、作中にはギャンブル依存症の典型的な人物像も登場。負けが込んでもテーブルを離れられない人物や、生活を犠牲にして賭け続ける人物が描かれています。「技術としてのギャンブル」と「依存としてのギャンブル」の境界を考えさせられる作品です。

自身もポーカープレイヤーとして著名なマット・デイモンさん

ジャックポット(California Split)

1970年代に制作された作品で、ギャンブル中心の生活を送る男たちを描いています。

勝敗そのものよりも、ギャンブルが人生の目的になってしまった状態が淡々と描かれ、勝っても満たされない空虚さが印象に残ります。

ドラマシリーズにおけるギャンブル依存の描写

怒っているカジノプレイヤー

ラック(Luck)

ダスティン・ホフマン主演。競馬業界を舞台にしたドラマシリーズです。

賭ける側、胴元、業界関係者など、さまざまな立場の人間が登場し、ギャンブル依存症を個人の問題としてだけでなく、制度やビジネスの中で生まれる構造として描いている点が特徴です。作品自体は高い評価を受けていましたが、撮影過程で競走馬3頭が死亡したことを受け、シリーズは打ち切りに。第1シーズンの未放送分エピソードについては予定どおり放映が続けられ、第1シーズンは全話DVDおよびBlu-rayとしてリリースされました。

オザークへようこそ(Ozark)

Netflix(ネットフリックス)制作、麻薬組織の資金洗浄をしようとする主人公のクライムドラマシリーズです。

物語の主軸はマネーロンダリングですが、「カジノという装置と依存症を抱えた人間」を通じて、犯罪・家族崩壊・暴力が連鎖していく構造が描かれています。ギャンブルが家族関係や地域社会に与える影響も含めて描かれており、間接的ながら非常に示唆に富んだ作品です。

水原一平事件のドラマ化が持つ意味

アメリカでは、フィクションだけでなく、ときに実在の事件を通じて、依存症や社会問題を描く作品が数多く制作されてきました。

水原一平氏の事件も、単なる有名人スキャンダルではなく「なぜ止められなかったのか」「どこで引き返せたのか」という問いが、今後のドラマでも描かれる可能性があるかもしれません。

ギャンブル依存症を扱った映画やドラマは、スリルや娯楽性だけでなく、人間の弱さや社会構造を映し出す鏡でもあります。今後、このドラマがどのような描き方をするのか。エンターテインメントとしてだけでなく、社会的メッセージの面でも注目していきたいところです。

参考元:
CASINO BEATS : Shohei Ohtani Interpreter’s Gambling Scandal Being Adapted Into TV Drama Series
The Hollywood Reporter : Drama About Shohei Ohtani Translator’s Gambling Scandal Lands at Starz
Awful Announcing : Starz lands scripted adaptation of Shohei Ohtani translator gambling scandal

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