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クラップスの遊び方シリーズ第4回目です。
前回、ポイントロールでの当たり目を増やす「カムベット」をご紹介しましたが、実は当たり目を増やす方法は他にもあります。今回はそのひとつ「プレイスベット」をご紹介します。
これまでのおさらいはこちらから
プレイスベットとは、4〜10のポイントの数字の中から、任意の数字を選んで賭けられるベットです。プレイスベットを行うことで、ポイントロールで自分だけの当たり目を増やすことができます。
カムベットはダイスが出た目がポイントの数字になりましたが、プレイスベットは好きな数字を選ぶことができる点が大きな違いです。
プレイスベットは、ディーラーに置いてもらいます。賭けたい額のチップを渡しプレイスしたい数字を伝えましょう。自分で直接数字の枠に置くことはできません。
オッズベットには配当倍率の都合による賭け額の注意点がありましたが、プレイスベットも同様の注意点があります。
各ポイントの数字へのプレイスベットへの配当倍率は、以下のようになります。
ポイントの数字 | プレイスベットへの配当率 | 元の賭け金への比率 |
---|---|---|
4 | 1.8倍 | $5に対して$9の配当 |
5 | 1.4倍 | $5に対して$7の配当 |
6 | 約1.1667倍 | $6に対して$7の配当 |
8 | 約1.1667倍 | $6に対して$7の配当 |
9 | 1.4倍 | $5に対して$7の配当 |
10 | 1.8倍 | $5に対して$9の配当 |
と、少々中途半端なので、これがキリ良く配当できるように
4と5と9と10へのプレイスベットは5の倍数で賭ける
6と8へのプレイスベットは6の倍数で賭ける
のが原則となっています。もしテーブルのミニマムベットが5ドルだったとしても、6と8のプレイスベットは実質6ドルがミニマムと思っておいてください。
パスラインやカムへのオッズベットと、プレイスベットへの配当率を比較してみましょう。
いずれも30ドルを賭けた場合、配当額はどうなるでしょうか。
ポイントの数字 | オッズベットへの配当 (オッズ部分のみ) | プレイスベットへの配当 |
---|---|---|
4 | 2倍($60配当) | 1.8倍($54配当) |
5 | 1.5倍($45配当) | 1.4倍($42配当) |
6 | 1.2倍($36配当) | 約1.1667倍($35配当) |
8 | 1.2倍($36配当) | 約1.1667倍($35配当) |
9 | 1.5倍($45配当) | 1.4倍($42配当) |
10 | 2倍($60配当) | 1.8倍($54配当) |
このように、プレイスベットはオッズベットより配当倍率が低いのです。
オッズベットは、ダイスの出現率通りに配当されるのが特徴でしたが、プレイスベットの配当はダイスの出現率よりも配当倍率のほうが低くなっています。
じゃあカムベットでオッズ賭けをしたほうが得なのでは?と思ったかもしれませんが、そうとも限りません。プレイスベットにはカムにはない利点がいくつかあります。
ポイントの数字が勝つのは「7よりも先にその数字が出たとき」。しかし各ポイントの数字の出現率は同じではありません。4や10は、6や8に比べると出る確率が低いのです。
ということは、4や10よりは6や8のほうが勝てるかもしれない確率は高い。その分配当が低いのですが、それでも「勝率が高い方に賭けたい」となった場合、パスラインやカムではポイントを選ぶことができません。ところがプレイスベットなら、自分で好きな数字を選べるのです。
パスラインやカムは、一旦ポイントが確定したら取り下げることができません(オッズ部分のみ取り下げ可能)。しかしプレイスベットはいつでも取り下げられます。プレイスベットなら、そろそろ7が出そうだな〜、なんて予感がしたら取り下げてもいいのです。賭け金の増額・減額も自由(ミニマム/マキシマムベットの範囲内であれば)です。
カムベットは、当たると一回枠から出なければいけないので、再度同じ数字をポイントにしたければ、またカムに置いてその数字が出ることを祈る他ありません。運良く希望の数字が出ても枠に移動するだけで、配当をもらうにはもう一回その数字を出してもらう必要があります。その上オッズも置かないとなんだか損な気がしてしまうので、仮にミニマムベット5ドルのテーブルでポイントが8が出たとしたら、オッズ5倍は置きたいところ。すると「カムに5ドル、オッズでプラス25ドル」で、少なくとも計30ドルがベット額といったところでしょうか(オッズベットはあくまでも任意ですが)。
ところがプレイスベットなら、ポイント8に6ドルだけを置きっぱなしにしておくだけで、8が出た回数だけ配当がもらえます。
オッズベットは必須ではないので、もちろんカムでも5ドルだけで十分遊べますし、オッズも5倍まで置かなくても2倍や3倍でも問題ありません。
しかし、だとしてもやはり、「ポイント8を狙う」という点のみで言ったらプレイスベットの方がいいのです。その理由が次の通りです。
確かにプレイスベットはオッズベットに比べると配当倍率が低いのですが、ではもしカムにオッズをまったく賭けない場合はどうなるでしょう。オッズを賭けないなら等倍しか配当がつかないので、プレイスベットのほうが配当が多いですよね。
ではオッズを少額だけ賭けた場合はどうでしょう。
例えば、ポイント8でカムベット+2倍のオッズを賭けた場合と、その全額をプレイスベットにした場合を比較してみましょう。
カム10ドル+オッズ20ドル | 配当:10ドル+24ドル=34ドル |
プレイスに30ドル | 配当:35ドル |
どちらも同じ30ドルを賭けているのに、プレイスベットのほうが配当が多い。このように、カムやパスラインの配当はは、元のベットに等倍しかつかない分、オッズを多く賭けないとプレイスベットに負けてしまうのです。(カジノで規定しているオッズベットの倍率リミットが低いと、オッズを上限いっぱいまで賭けてもプレイスベットに配当で負ける)
もしかして「あれ、プレイスベットのほうがいいのでは…」なんて気がしてきましたか。これもまたそうとも限りません。ではプレイスベットの難点を見てみましょう。
先ほどの例は、あくまでも「ポイント8を狙う場合」のみで考えたときの配当比較で、プレイスベットには「プレイヤーに有利なカムアウトロールがない」という面は考慮に入っていません。
たとえ6や8など比較的勝率の高いポイントを選べると言っても、7より強いわけではない。結局プレイヤーにとってはカムアウトロールが一番勝率が高いのです。ポイントロールはどうやってもプレイヤーに不利な戦いで、そこでしか戦えないのはやはり難点と言わざるを得ません。リターンは、長い目で見たらプレイスベットよりも「カムアウトロールのメリット+オッズの出現率通りの配当」を持つ「カム+オッズベット」のほうが優位です。オッズベットの上限が高いカジノで、多額に賭けることができる軍資金があるプレイヤーなら特にそうなるでしょう。
ここは非常に重要な点なのでよく覚えておいてください。
オッズベットの配当は出現率通りでしたが、プレイスベットは違います。この「出現率よりも配当が低い」部分を「控除率(ハウスエッジ)」と呼びますが、実はこのハウスエッジがポイントの各数字によって大きく違うのです。
ポイントの数字 | プレイスベットへの配当率 | ハウスエッジ(控除率) |
---|---|---|
4 | 1.8倍 | 6.67% |
5 | 1.4倍 | 4% |
6 | 約1.1667倍 | 1.52% |
8 | 約1.1667倍 | 1.52% |
9 | 1.4倍 | 4% |
10 | 1.8倍 | 6.67% |
このように、プレイスベットは実は4や10はハウスエッジ(=カジノの儲け分)がやたら高いのです。9や5も低くはない。実はプレイスベットは6と8以外はハウスエッジが高いと知っておいてください。
ハウスエッジ(House Edge)とは、あらゆるゲーミングのルール上運営側が有利になるよう設計されている割合を指し、つまりプレイヤーが長期的に平均して失う割合の数値を表します。たとえばハウスエッジが2%であれば、100ドル賭けると理論上は2ドル分が運営側の利益となります。ハウスエッジが高いほど運営側の儲け度合いが上がり。低いゲームほど運営側の有利度が下がります。
じゃあ、4や10に賭けたい場合はどうすればいいの?ハウスエッジが高いのは嫌だなあ…という方には、別のベットがあります。これは次回で解説しますのでお楽しみに!
ではプレイスベットを置いてからの実際のゲームの流れを見ていきましょう。
7より先にプレイスした数字が出たら配当がつきます。
しかしその際、配当ぶんだけ渡されてプレイスしているベットはなぜか置いたまま。「あれ、ベットは返してくれないのかな?」と思うかもしれませんが、これは「どうせまた賭けるなら置きっぱなしでいい」というだけの理由なので、もうその数字は出ない!その前に7が出ると思ったら当然返してもらうことはできます。
なんなら配当すら返ってこずに「これどうする?」みたいなことを聞かれることもあるかもしれません。これは「プレイスベットを増額しますか?」的なことを聞かれています。
もしまたその数字がでるぞ、と思ったら「プレス」と伝えるとそのプレイスベットにさらに賭け増しができます。ちょっと通っぽいですね。なおプレイスベットは5または6の倍数でしか賭けられないので、端数が出たぶんは返されます。
この賭けられる額の単位をユニット(unit)といいます。ポイント4、5、9、10は5ドルが1ユニット、ポイント6と8は6ドルが1ユニットです。配当の全額を賭け増しするのではなく、その一部だけをプレスしたい場合は「プレス1ユニット」と伝えると、その分だけを賭け増しにして残りは返してくれます。
なお、7が出たらすべて没収なのはこれまでの他のベットと同じです。
プレイスベットは、プレイスした数字が出たら配当、7が出たら没収でしたね。
7が出てポイントロールが終了しカムアウトロールに戻ることを「セブンアウト」と言いますが、カムアウトロールに戻るのは7が出たときだけではありません。場の共通ポイント(パスラインのポイント)が出たときもやはり一旦カムアウトロールに戻ります。
ではセブンアウトではなく共通ポイントが出てポイントロールが終了したとき、プレイスしてあるベット達はどうなるのでしょう?
カムベット同様、没収されるのは7が出たときだけなので、プレイスベットはそのまま置かれた状態でカムアウトロールへ戻ります。ではカムアウトロールの間そのベット達はどうなるかというと、自動的にOFFの状態になります。
OFFのベットは何がでても影響を受けません。7が出ても没収されないし、その数字が出ても配当はつきません。要はベット一旦取り下げているのと同じ状態なのですが、ポイントロールに移行したら結局また賭けるのであればそのまま置いておくという感じです。
なお、任意でその数字をONの状態にすることも可能です。その場合、カムアウトロール中でも「その数字が出たら配当、7が出たら没収」のルールが適用されます。
次は絶対6が出る!なんて予感がしたらONにしてもいいかもしれませんね。
プレイスベットが置きっぱなしの状態でカムアウトロールのダイスが振られるということは、そこで出た次の共通ポイントがすでにプレイスしてある数字と重なることが当然あります。
この場合、パスラインベットの当たり目も、プレイスベットの当たり目もどちらも同じなので、同じ番号に対しダブってベットしている状態になります。
どちらも同じ数字に対して賭けているのならば「より得なベットに移す」ほうがいいですよね。より得なのは、当然ハウスエッジがゼロのオッズベットです。なのでこの場合は、プレイスはやめてパスラインのオッズを増やしたほうがいい。その数字に置いてあるプレイスは他の空いているポイントに移動してもいいし、もしくは単純に取り下げてもいいです。上図で言えば、6のプレイスを違う数字に移動してもいいし、他のポイントにプレイスする気がしないなら取り下げます。
プレイスした上でカムにもベットすると、カムベットがすでにプレイスしてある数字に移動してくることも当然あります。するとこれも、同じ数字にダブってベットしていることになります。
その場合もやはり「より得なベットに移す」ほうがいい。なので、通常プレイスに置いてあるベットはカムから移動してきたベットへのオッズにすることが多いです。パスライン同様、他の空いているポイントに移動しても取り下げてももちろんいいのですが、オッズは賭けるのが当然という雰囲気があるので、移動するとしてもオッズ分は別に出すケースが多いかもしれません。
プレイスベットは配当倍率やベットのユニット額など少々イレギュラーなところがあるのでそこだけ新しく覚える点がありますが、基本は「好きな数字に置くだけ」と、とてもシンプル。カムベットにはない利点もあるので、知っておいて損はないです。
今回と前回の記事をしっかり読んで、カムベットとプレイスベットを状況に応じてうまく使い分けてください。クラップスが一層楽しくなりますよ!
さて次回は、プレイスベットを覚えたら絶対にセットで知っておきたい「バイベット」をご紹介します。理由は…プレイスベットしか知らないと場合によっては損をすることがあるから!
ぜひ必ず併せてお読みください↓
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