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クラップスの遊び方シリーズ第12回目です。
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ルールの解説は前回までですべて終了しましたので、今回は用語やトリビアをご紹介します。なお知らなくてもプレイには何も問題ないことばかりですので、気軽にお読みください。
クラップスは、賭け方が多く複雑なため進行役がとても忙しいゲーム。その上テーブルも大きくプレイ人数も多いので、一つのテーブルにディーラーが2名、スティックパーソン1名、ボックスパーソン1名と合計4人も進行役がいます。
ディーラーは、テーブルの両サイドに1名ずつ立ち、それぞれ片側のテーブルの進行を配当を担当します。スティックパーソンは、ダイスの管理と、加えてプロポジションベットを管理します。ボックスパーソンは、テーブル全体を管理するスーパーバイザーの役目を負っています。
2と12以外の偶数は、ゾロ目とゾロ目ではない出目があります。ゾロ目は「ハードウェイ」、ゾロ目ではない目は「イージーウェイ」と呼ばれます。「ハード4は “2と2” 」、「イージー4は “1と3” 」ということになります。
なお合計が4になる出目は、ゾロ目は1種類しか存在しない一方、イージーウェイは「1・3」「3・1」と2種類存在します。6や8ならイージーウェイは4種類存在します。つまりイージーウェイ=出易いほうの目、ということです。
5、6、8、9の4つの数字に賭けたいときに使えます。なお、5と9は5の倍数、6と8は6の倍数で賭ける必要があるため、全部にミニマムユニットで賭けるならば$5+$6+$6+$5=合計$22をディーラーに渡します。いくら賭ける場合でも、5の倍数×2+6の倍数×2をまとめて渡して「インサイド」と伝えれば、ディーラーが4つに分けて置いてくれます。
4、5、9、10の4つの数字に賭けたいときに使えます。いずれの数字も5の倍数で賭ける必要があるため、全部にミニマムユニットで賭けるならば$5+$5+$5+$5=合計$20をディーラーに渡します。
4~10のすべてのポイントに賭けたいときに使えます。パスラインにベットしていない人は場の共通ポイントも含めて賭ける場合、ミニマムベットは$5+$5+$6+$6+$5+$5=合計$32となります。
パスラインにベットしている人は場のポイントの分を抜いた額(ポイントが6か8なら-$6、その他の数字なら-$5)を渡してください。パスラインとダブって置いても問題はありませんが、であればパスラインのオッズへ回した方が得です。
2と12のワンロールベット両方に置きたいときに使えます。2箇所に置くので$2以上必要になります。なお2の呼び方には「Snake Eys」や『Aces」、12の呼び方は「Box Cars」や「Midnight」といったものがあります。
2と11と12のワンロールベットに置きたいときに使えます。3箇所に置くので$3枚以上必要になります。11は「Yo」と呼ばれます。セブンとイレブンは語尾が韻を踏んでいるので間違えないようこのように呼ばれています。
なお以上はすべて、「2&12」とか「4、5、9、10にプレイスベット」いうような言い方でもちろん全然大丈夫です。
クラップスでは
の二つはポイント確定以後は勝負がつくまで取り下げや減額ができず、常に有効な状態です。(オッズベットは含まず、元のベットの部分だけ)
この二つだけはキャンセル不可な理由は、この二つには「カムアウトロールおよび第一投目の恩恵」があるからです。
カムアウトロール、およびカムの第一投目は「7または11が出たら勝ち」で「2または3または12が出たら負け」、7 or 11が出る目が8通りもあるのに対し、2 or 3 or 12の出目は3つ合わせてもたった4通りしかない。負ける確率に対して勝つ確率が倍もあるのです。
しかし、ポイントロールに移行したらハウスの方が有利になります。つまりパスラインとカムは「あとから不利になる代わりに最初に有利な勝負ができる」という契約を結んだベット(Contract Bet)なのです。
ということは逆に増額は可能なのですが、増額するならオッズベットに置くので通常はやらないです。
ただし「次は絶対に6が出る!」という天啓があって「オッズの上限では足りない!もっと賭けたい!」というような状況が万が一発生したら、元のベットを倍に増やせばオッズもその分増やすことはできます。しかしオッズの上限が5倍以下であれば6にもプレイスベットすればいいだけ(しかも天啓が外れてもあとから取り下げ可能)なので、やはりあまりやる意味はないかもしれません。
これを理解すると、ドントパス、ドントカムはポイント確定後の取り下げ減額OKな理由も必然的にわかります。ドントパス、ドントカムは逆にポイント確定以降がプレイヤー有利のターンになるため、取り下げ減額はむしろハウスにとってウエルカムなのです。せっかく不利なカムアウトロール(orドントカムの第一投目)を通過して有利なターンに突入したのですから、「帰りの交通費が足りないことに今気づいてしまった」みたいな非常時以外、基本取り下げ減額はしないようにしてください。
クラップスは、ルールこそやや複雑なもののポーカーのような戦略があるわけではなく、完全なる運ゲームのためか、プレイヤーはゲンを担ぐ傾向があります。
クラップスは多くの人がパスライン側に賭けるため、出てほしくない数字は「7」。7という数字を口にするのは縁起が悪い、ということで、代わりに「Big Red」「Devil」あるいは単に「It」などと呼んだりします。
またスティックパーソンがダイスを「7」の状態でシューターに渡すのも禁忌とされているため、たまたまダイスの合計が7を向いていたらステイックでコロッとひっくり返して、違う数字にしてからシューターへ渡します。
通常、西洋で7はラッキーナンバーなのに(そしてカムアウトロールでは7こそ出てほしい数字なのに)なんだか不思議ですね。
シューターが7を出さずにずっとダイスを振り続けると一層盛り上がるクラップスですが、その世界記録はどのくらいだと思いますか?
現時点で記録されている最高回数は、2009年アトランティックシティのBorgata Hotel Casinoで、Patricia Demauroさんという女性が出した「154回!」なんと4時間18分もの間、一度も7を出さずにダイスを振り続けました。
原理的には6回に1回出るはずの「7」を一度も出さずに154回ダイスを振り続けられる確率は1兆5600億分の1だそうです。このラッキーテーブルにいた人たちは、いったいいくら儲かったのでしょう…。
ちなみにこのときのポイントは「8」だったそうです。
4時間以上ダイスを振り続けるのも結構疲れそうですよね…
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