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ブラックジャック サレンダーとは?サレンダーの意味、やり方、期待値を解説

ブラックジャック サレンダー

ブラックジャックには「サレンダー(Surrender)」というゲーム中のオプションがあります。サレンダーは、適切に活用すれば、負けを最小限に抑え長期的な利益を守ることができます。

本記事では、サレンダーの意味、やり方、戦略的な活用方法、そして期待値をもとにサレンダーを選択すべき場面を詳しく解説していきます。

目次

ブラックジャックの基本ルールおさらい

ブラックジャックは、カードの合計点数を21に近づけることを目指すゲームです。ただし、21を超えてしまうと負け(バースト)になります。

数字カードはそのままの値で数えます。
絵札(J、Q、K)は10点として数えます。
A(エース)は1点または11点のどちらか都合の良い方を選んで数えることができます。

ブラックジャックのルールをもっと詳しく↓

ブラックジャックのルールのおさらいが済んだところで、まずは簡単にサレンダーについて解説します。

ブラックジャックのサレンダーとは

ブラックジャック サレンダー

サレンダー(Surrender)とは、降伏・降参という意味。ブラックジャックにおけるサレンダーは、「勝つ可能性が極めて低いと判断したときに、賭け金の半分だけを放棄して勝負から降りる」ことができるオプションです。サレンダーは、適切な場面で実行すれば、不利な状況で無駄に賭け金を失うのを防ぎ、長期的な損失を抑えることができます。

サレンダーの種類

サレンダーには、大きく分けて以下の2種類があります。

アーリーサレンダー(Early Surrender)

ディーラーブラックジャックかどうかを確認する前に降りることができるのがアーリーサレンダー。プレイヤーにとって非常に有利なルールゆえほとんどのカジノでは採用されていません。


レイトサレンダー(Late Surrender)

一般的に採用されているサレンダーの形式がこちら。ディーラーがブラックジャックかどうかを確認した後にのみ降参できるルールです。レイトサレンダーの場合、ディーラーがブラックジャックだった場合はサレンダーできず、全額負けになってしまいます。

ブラックジャックのサレンダーのやり方

サレンダーは、以下の手順で行います。

基本の流れ:

  • 最初の2枚のカードが配られた時点で「サレンダー」を選択する
  • 賭け金の半額を放棄する(残りの半額は手元に戻す)
  • そのゲームではもうプレイできず、次のゲーム開始まで待つ

では次に、サレンダーの期待値を検証してみましょう。

サレンダーの期待値を計算してみよう

期待値とは?

期待値(EV:Expected Value)とは、ある行動や選択を繰り返し実施した場合に長期的に平均して得られる結果の数値を表します。計算式は「各結果の値 × その結果が起こる確率」の合計で求められます。期待値がプラスなら有利、マイナスなら長期的に損をする可能性が高いことを示します。

サレンダーを選択した場合

サレンダーをすると、常に賭け金の50%を失うことになります。
期待値=−0.5

サレンダーをせずにプレイした場合

サレンダーをすべき状況は、もともと勝率が低い手(例:16 vs ディーラーの10)です。この状況でサレンダーをしなかった場合の期待値を計算してみましょう。

プレイヤー16 vs ディーラーのアップカード10
勝率:23%
負ける確率:77%

仮に勝った場合は+1の利益、負けた場合は-1の損失とすると、

期待値=(0.23×1)+(0.77×−1)
=−0.54

期待値の比較

サレンダーする-0.5
サレンダーしない-0.54

この場合、サレンダーを選択する方が期待値が高いため、サレンダーをする方が損失を抑えられる可能性が高いと言えます。

サレンダーを選ぶべき最適なケース

サレンダーは、「このままプレイすると、サレンダーした場合よりも損失が大きくなる確率が高い」と判断できる場合に選択するのが最適な選択となります。

スクロールできます
プレイヤーの手ディーラーのアップカード理由
16(ハード16)9, 10, A16はバストの確率が高く、勝率が非常に低い
15(ハード15)1015 vs 10も勝率が低く、サレンダーする方が損失を抑えられる

特に「16 vs 10」は最もサレンダーを選択すべきケースとして知られています。

サレンダーをしない方が良いケース

では次に、サレンダーするべきではないケースを見ていきましょう。

スクロールできます
プレイヤーの手ディーラーのアップカード理由
12~149, 10, A期待値は低いがヒットすることでまだ勝てる可能性がある
18以上どのカードでもすでに強い手のためサレンダーの必要なし
ソフトハンド(Aを含む手)どのカードでもヒットすれば強くなる可能性が高いため

サレンダーを戦略的に活用するコツ

ベーシックストラテジーのイメージ

サレンダーを最適な状況下で行い、やるべきでないときに避けるために最も重要なことをしっかり認識するためのポイントは以下の通りです。

ベーシックストラテジーを活用

ブラックジャックには「ベーシックストラテジー」という統計的に最適なプレイ方法があり、サレンダー含む最適な戦略が一覧になっています。そもそもサレンダーを使うべき場面は限られています。「16 vs 10」「15 vs 10」など、期待値が低い手でのみ活用しましょう。

短期的な感情に流されない

確率的な勝機が低い手であっても、サレンダーを選択すると自動的に賭け金の半額は没収となってしまうため、それが嫌であわよくばを狙いプレイ続行したくなるかもしれません。しかし、統計的に不利な状況では、冷静にサレンダーを選ぶことが長期的な利益につながります。

ルールを確認

カジノやイベントのルールによって、サレンダーが利用できない場合があります。そもそもサレンダーが可能かどうかを事前にチェックしましょう。

サレンダーを正しく使って勝率を高めよう!

ブラックジャックの「サレンダー」は、負けを最小限に抑えるための重要な戦略です。特に、「16 vs 10」や「15 vs 10」などの状況では、期待値的にサレンダーを選ぶ方が損失を抑えられることが分かりました。

重要なのは、サレンダーを適切な場面で活用すること。
ベーシックストラテジーを参考にしながら、最適なタイミングでサレンダーを活用し、長期的に利益を最大化していきましょう!

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