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開催が来月に迫ったEXPO 2025 大阪・関西万博。運営上の問題点を洗い出すために開催されるリハーサルへの応募が定員4万人に対し35万人あったとの報道もあり、いよいよ機運も高まってきたようですが、そもそも万博の開催はほんの半年間ほど。そのあとは一体どうなるでしょうか。
万博跡地の話の前に、まずは万博開催地である「夢洲」の開発についておさらいしておきましょう。
「夢洲まちづくり構想」は、大阪市が大阪府や関西経済界と協力して策定した夢洲地区の総合的な開発計画です。 以下の機能を元に、夢洲を国際観光拠点として発展させることを目指しています。
統合型リゾート(IR)を中心とした国際的なエンターテインメント拠点の形成。
MICE(Meeting, Incentive, Convention, Exhibition)機能を中心とした新たなビジネス創出の場の提供。
メディカルやスポーツなど、ライフサイエンス産業と連携した新しい観光拠点の創出。
この構想は、2017年8月に策定され、その後の社会情勢や政策の進展を踏まえ、2019年12月に「夢洲まちづくり基本方針」として具体化されました。これらの機能を支えるため、鉄道や道路などのインフラ整備、環境共生型の都市基盤、魅力的な空間デザインの導入が計画されており、1月には大阪メトロ「夢洲駅」が開業しました。加えて持続可能で安全安心なエネルギーシステムの構築や、ICTを活用した効率的なエリアマネジメントも推進されています。
この夢洲の開発は、以下の3つの区域に分けて段階的に進められています。
IR(カジノを含む統合型リゾート)が2030年秋開業予定。
2025年の大阪・関西万博の跡地として開発予定。
健康や長寿につながる長期滞在型のリゾート空間の整備を検討中。
夢洲構想についておおまかに理解したところで、万博跡地となる第2期区域について詳しくみていきましょう。
夢洲第2期区域は、約50ヘクタールの敷地を有し、単なる万博の跡地利用にとどまらず、大阪の成長戦略の一環として、観光・ビジネス・文化・医療など多様な分野の発展を促す場として位置づけられています。
大阪府・大阪市が発表した「夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0(案)」によると、このエリアは4つのゾーンに分けて開発される予定です。
国際的なスポーツ・イベントの誘致などを想定
大規模なスポーツ・レジャー施設の整備
レースサーキット、アリーナ、ウォーターパークの設置 など
IR(統合型リゾート)との連携による観光・ビジネス拠点の形成が目標
高級ホテルの開発
大型展示・コンベンション施設の設置 など
都市型リゾートとしての魅力向上を目指す
夢洲駅と直結する商業施設の整備
観光客の利便性を高めるインフラの強化
医療ツーリズム誘致など
医療・ライフサイエンス分野の研究・開発拠点の設置
健康・長寿社会の実現に向けた先進的な医療施設の導入 ほか
具体的な開発方針を示すため、昨年から民間提案募集が実施され、1月に優秀提案が決定されました。これらの提案を基にとりまとめられた「夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0(案)」に対し、現在府民からの意見(パブリック・コメント)を募集しています(3月26日まで)。
実際の工事は2025年の大阪・関西万博閉幕後、万博施設の撤去・整備が進み、段階的にスタートしていく予定。民間事業者の参入や行政の支援のもと、2030年ごろを目途に本格的な運用開始が見込まれています。
夢洲第2期区域の開発は、大阪の都市機能を飛躍的に向上させる重要なプロジェクト。IR他のプロジェクトと連携しながら、観光・ビジネス・医療などの先端産業が融合する新たな国際拠点としての成長が期待されています。
万博が、たった半年の期間興行としてだけでなく、その後未来にわたって続くレガシーを残せるかどうか。この第2期区域の開発にはその意味でも大きな期待と注目が寄せられています。
出典:大阪府市
– 夢洲まちづくり構想(平成29年8月4日策定)
– 夢洲まちづくり基本方針(令和元年12月18日策定)
– 夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0(案)(令和7年2月)
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