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今週はいろんなことがありましたが、やはりヘッドライナーはこれ以外ないでしょう。
先週はサテライトの男性優勝がやや炎上していたレディースイベントですが、本戦は昨年チャンピオンの岡本詩菜氏が世界中の期待にきっちり応え、脅威の2連覇を達成しました!
優勝後、岡本氏は自身のSNSでシンプルに
I defended.
と報告。タイトル防衛を世界中に向けアナウンスしました。
優勝決定の瞬間、配信の実況は「Absolutely Historic Achievement(まさに歴史的な達成)」と言い、「3年連続で準優勝・優勝・優勝という大偉業は、ポーカーがスキルのゲームであることを明確に証明した」と語りました。
岡本氏はDay1からつねに持ち点トップ〜3位くらいの上位をキープし、最終日もチップリーダーで迎えました。途中リードを許される場面もありましたがすぐに持ち返し、ほとんど危なげなく安定して爆走を続け、昨年に続くブレスレットと賞金$184,094を獲得。
なお本イベントの今年のエントリは昨年を上回る1300人超え。これだけの大人数が参加する大会で3年連続最後の二人まで残るという信じられない偉業を日本人プロポーカープレイヤーたちも次々とコメント。
りゅうたろう氏が自身のSNSで
マジでどういう事?ポーカーって上手い人が毎回勝てるゲームやっけ?
とポストすると、
そういうゲームじゃないはずなのにねえwおかしいw
と木原直哉氏がリプライ。
また世界のヨコサワ氏は
すごすぎ。おめでとうございます。怖い。
と投稿。そこへファンたちも相次いで「ほんと、すごい超えて怖い」「宇宙人かも」「来年彼女がもし3連覇を達成してしまったら、時空は彼女から溢れ出るオーラを支えきれないだろう」といった声が相次ぎ、驚愕を超えて畏怖を抱く人が続出しました。
さらにすごいのは、今回決勝テーブルに進んだ日本人プレイヤーはもう一人いたこと。すみれ(Sumire Uenomachi)氏が7位入賞、賞金$26,131を獲得しました、また非常に惜しくもFTには届きませんでしたが、ななちゃらこと實近菜那氏も12位入賞で$9,691を獲得。他にも22位から184位まで、なんと全部で12名もの日本人女性プレイヤーが賞金を獲得しています。
‘ザ・グラインダー’ の異名を持つマイケル・ミズラキ(Michael Mizrachi)氏が、大会内もっとも困難な競技の一つであるPPC(Poker Players Championship)で優勝、なんと同じイベントで2010年、2012年、2018年に続き自身通算4つめとなるブレスレットと賞金$1,331,322を獲得しました。
PPCは、もっともハイステークスなミックスゲームの競技。バイインは5万ドルと高額で、次々と変わるゲームに対応しなければならないという非常に難易度の高いイベントです。どんなプロも「これは得意だけどこっちはそうでもない」という得手不得手があるのが当然の中、4回優勝するというのはまさに「チャンピオン」の名に相応しい快挙。
なお本イベントもう一つの快挙として、E-TAYことEsther Taylor氏が3位に入賞。これまで同イベントでの女性プレイヤー最高位7位の記録を抜き、女性プレイヤーとしての記録トップを塗り替えました。
最終日前日、E-TAYは自身のSNSで「まだシャークたちと一緒に泳いでるわ!なんだか信じられない。この機会を楽しまないとね」とポスト。SNSや配信チャットでも多くのファンが彼女の活躍を応援するコメントを送りました。
1人飛ばせば$3000のバウンティ、そして1ブラインド20分のスーパーターボトーナメントで、Yuya Arito氏が準優勝で$595,078、ナーツゴンニャー中井こと中井隆太氏が $415,755をそれぞれ獲得。日本人プレイヤーが2位と3位で入賞するという素晴らしい戦績をおさめ、ブレスレットまであと一歩…という大熱戦を繰り広げました。
なお本イベントでは116位に佐々木聖司氏、120位に世界のヨコサワこと横澤真人氏も入賞しています。
$1,500 Millionaire Makerの勝利を劇的な大逆転で掴んだJesse Yaginuma氏に、ヘッズアップの対戦相手からチップダンピング(意図的なチップ譲渡)が行われたのではという疑惑が浮上しました。
根拠として挙がったのが、Yaginuma氏が先日獲得したClubWPT Goldのプロモーションによる特別ボーナス。Yaginuma氏は、今回優勝すればWSOPの賞金に加えてWPTからさらに$100万を得られることになっていました。
対戦相手であるJames Carroll氏がおよそ10対1のチップリードを持っていたにもかかわらず、不自然なアクションが続きまたたく間に逆転、このテーブルは配信されていたため、ポーカーコミュニティの間で「Yaginumaが優勝を譲ってもらう代わりに$100万を山分けするプランを持ちかけたのでは」という声が次々と上がりました。
翌日、WSOPは公式SNSで
昨晩、Event #53 のヘッズアッププレイ中に、WSOP公式トーナメントルールの違反の可能性があるとの報告を受けました。現在、調査が進行中です。この時点では、1位および2位の順位は確定しておらず、賞金およびブレスレットも正式には授与されていません。
と表明。これに関しコミュニティの意見は賛否両論、様々な声が上がりました。
不正の理由として多くの人が挙げているのが、WSOPの「ノーチョップ」ルール。多くのトーナメントで採用されているディール(トーナメントの残りプレイヤー同士で全員の合意があれば賞金を分け合う取り決めを可とすること)がWSOPでは禁止されており、そもそもこれがOKであればこんなことは起きなかったのにという声が多く上がっています。
2009年メインイベント最年少優勝のJoe Cada氏は自身のSNSで「談合の原因はClub WPTのボーナスだろうけど、プレイヤーを責める気になはれない」と投稿。他にも多くの声が「WSOPのノーディールルールは馬鹿げている」「このことで搾取された被害者はいないのだから最大賞金を獲得する方法を取るのが当たり前」「プロなら彼らと同じことをするはず。そうしないならマヌケか、あるいはすでに有り余る金を持ち過ぎているかのどちらかしかない」といった声が相次ぎました。
また、ある人は
この結果をWPTほど喜んでいる者はいないだろう。彼らはWSOPが採用している古くて時代遅れのノーチョップルールを悪用しながらWSOPブレスレットを汚すことに成功したんだ。WPTがWSOPのネガキャンのためにこれまで払ってきた金額は100万ドルをはるかに超えるはずだから。
と言い、WPTはいずれこうなることを予測してこのプロモーションを行なっていたことを主張。こうした見解を持つ声は他にもあり、「WPTのお望み通りのことが起きたね」「WPTはやっと大嫌いな奴のパーティーををぶち壊すことに成功したみたいだ」といったコメントがある一方で、「もしWSOPがこの勝利を無効にしたらボーナスは払うの?」という疑問も多く上がっています。
なおこの疑惑が浮上して以来、Yaginuma氏本人は不正への関与を固く否定しています。
日本時間7月1日午後12:20、WSOPは公式SNSで以下のように投稿。
WSOP Event #53 に関する調査は完了しました。ゲームの公正性およびWSOP公式ルールを守るため、今年の同イベントでは優勝者を認定せず、ブレスレットも授与しないことを決定しました。残りの賞金プールは、ファイナルに残った2人のプレイヤーで分配されます。
結局「優勝者はなし、ブレスレットもなし、賞金は最後に残った二人で山分け」という結果に落ち着くこととなりました。この判断について、コミュニティの声は概ね「フェアな裁定だと思う」という声が多いようです。また同イベントを5位でフィニッシュしたJeffrey Tanouye氏は自身のSNSで「少なくとも自分に不正と思われるような行為の影響はなかったし、ヘッズアップになるまではチート行為はなかったと思う。もし二人に大会から永久追放のような処分がくだるなら再考されるべき」と投稿しています。
なお、Yaginuma氏はClubWPT Goldからの100万ドルボーナスも予定通り受け取ることができるとのことです。
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さて大会も1ヶ月を過ぎいよいよ終盤、今日からはついにメインイベントが始まります。SNSの各投稿によると今年は多くの日本人プレイヤーが参加しているもよう。大いに活躍が期待されますね!
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