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大阪IRって何?いつできる?場所はどこ?いまさら聞けないIR(カジノ統合型リゾート)基礎知識

大阪IR建設予定地夢洲の写真
目次

大阪IR(カジノ統合型リゾート)計画とは

大阪の統合型リゾート(IR: Integrated Resort)計画は、カジノを含む複合施設として、日本国内外から大きな注目を集めているプロジェクトです。統合型リゾートとは、カジノ以外にも様々な施設などが一体となった大規模施設のことを指し、観光業の発展や地域経済の活性化を目的としています。IRは、観光促進だけでなく、地域社会に対しても多様な経済的利益をもたらすと期待されています。ここでは、大阪のIRカジノ統合型リゾートについて、計画の背景、具体的な内容、そして期待される影響について詳しく説明します。

大阪IR(カジノ統合型リゾート)計画の背景

日本におけるカジノ導入は長らく議論されてきたものの、賛否両論があり、なかなか実現には至っていませんでした。しかし、観光立国を目指す日本政府は、外国人観光客の増加を見据えて観光資源の強化が急務であると考え、2018年に「特定複合観光施設区域整備法(通称IR法案)」が成立し、カジノが合法化されました。

これを受け、複数の自治体がカジノを含むIR誘致に動きましたが、かねてよりその先頭に立っていた大阪が2023年に正式に実施認定を受け、開業に向け動き出しました。大阪は万博開催地としてのインフラ整備や観光業の振興に力を入れており、IRの導入によってさらなる経済効果を期待しています。

大阪IR(カジノ統合型リゾート)計画

大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」をIRの建設予定地とし、2030年秋の開業を目指して計画を進めています。建設および運営は米MGMリゾーツ・インターナショナル日本法人とオリックスなどが出資する「大阪IR株式会社」が行います。

カジノIR(カジノ統合型リゾート)とはどんな施設?

カジノIRとは、以下のような施設を備えた複合型リゾート施設を指します。

カジノ施設

カジノのテーブルゲームとスロットが並んだ豪華な内装

統合型リゾートの目玉となるカジノは、外国人観光客を主要ターゲットにしており、国際的な水準を満たす大規模なカジノフロアが設けられる予定です。

カジノの運営は厳重な規制の下で行われ、日本人入場者には入場料が課されるほか、一定期間内の入場回数にも制限が設けられる予定です。

ホテル施設

大阪IRには複数の高級ホテルが併設される予定で、観光客だけでなく、ビジネス旅行者にも対応した幅広い宿泊施設が提供される見込みです。

ラグジュアリーな空間からファミリー向けの宿泊プランまで、さまざまなニーズに応えることができるよう計画されています。

ホテル施設

国際会議場・展示場

国際会議場・展示場

大規模な国際会議場や展示場もIRの一部として建設され、ビジネスイベントや国際的な展示会、コンベンションなどが開催できるように設計されています。

これにより、大阪は国際会議都市としての地位を確立し、ビジネス観光の中心地としての役割も果たすことが期待されています。

エンターテインメント施設

ショッピングモール、レストラン街、コンサートホールや劇場など、多彩なエンターテインメント施設が計画されており、家族連れや観光客が1日中楽しめるような魅力的な空間が提供されます。

特に、外国人観光客に人気の高いショッピングやグルメを充実させることで、リピーターの確保を狙っています。

エンターテインメント施設

期待される影響と課題

経済効果はインパクト絶大!

やはり、最大の恩恵は経済効果。大阪IRがもたらす経済効果は非常に大きいと予測されています。カジノIR自体での雇用が1.5万人と見込まれていますが、様々な波及効果を合わせると9.3万人規模の雇用が生まれると試算されています。開業後には国内外からの観光客が増加し、IRへの年間来訪者数はおよそ2000万人/年間売上は5200億円を想定、さらに地域経済への波及効果は年間1兆1400億円が期待されており、日本の経済に大きくプラスの影響を与えるでしょう。

数字的な面だけでなく、新しい事業をきっかけに様々なイノベーションの創出や、地域ブランディングの向上、質の高い雇用機会といったメリットも期待されます。

ギャンブル依存症対策への懸念

一方で、課題としてギャンブル依存症の問題が挙げられます。懸念されるギャンブル依存症への抑制策として、日本人等の入場者に対しては6000円の入場料が課され、一定期間内の入場回数も制限される予定です。

鍵となる国際競争力

日本はアジアのカジノIRは商圏においては後発隊。シンガポールマカオフィリピン韓国など、すでにカジノを中心とした統合型リゾートが成功を収めている地域との競争が激化する中で、どのようにして大阪IRが差別化を図るかが重要なポイントとなります。

大阪カジノIRは停滞する日本経済への起爆剤となりうるか

国際競争力という点において、日本はアジア各国と比較しカジノIR以外に多くの観光資源を有しており、かつ交通公共機関も発達していることから、カジノ以外の目的も含めて訪問する観光客が多くいるアドバンテージを持っています。その利点を活かせば後発でも十分にアジア地域No.1のカジノIRになることが可能です。

大阪のカジノ統合型リゾート計画は、日本における観光業の未来を大きく左右する重要なプロジェクトです。夢洲を舞台にしたこの計画は、カジノを中心に、ホテルやエンターテインメント、国際会議場など多彩な施設を含む巨大な複合施設として、日本国内外からの観光客を引きつけることが期待されています。解決すべき課題もありますが、成功すれば大阪が世界に誇る観光都市としての地位を確立することができるでしょう。

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